- 私の体験談
- TOEICについて知っておくべき情報
- 試験時間と問題数
- 勉強時間と方法と学習ノートについて
- 学習の流れ
- 参考書と道具について
- 問題を解くコツと意識すべきこと
- 点数が上がらなかったときに考えるべきこと
――とある日曜日の夕方、僕は友人のBird君と金沢を観光していた。
これは二人で金箔ソフトをベンチで食べていたときの出来事だ。目の前のシティーセンタから大量の人が出てくる光景を目の当たりにする。彼らの持っている受験票から、その会場で今日何が行われていたのか理解した。

彼らを見て思い出したんだけどさ、
初めてTOEICを受験したとき375点だったんだよね ☆

それは酷すぎるな……
(こんな大声でそんな恥ずかしい点数を言うなよ)
そんなに英語が嫌いだったの?

めっちゃ嫌いだったね!!
でも大学院へ進学するためにはある程度のスコアが必要だったから、
生まれて初めて苦手なものと真剣に向き合ってみることにしたんだ ☆

ちなみに、スコアはどのくらいになったの?

375点から1カ月後に600点になって、
更に1カ月後には605点、
このときの伸びの少なさは初めて600点を取ったときに、
調子に乗って勉強をサボったことが原因だろう (苦笑)
その後更に1カ月真面目に勉強をすると705点にスコアがアップしたんだ。
700点台なんて珍しくもなんともないし、
他の人から見れば小さな一歩に見えるかもしれないけど、
僕の人生を振り返るとあれは大きな一歩だったんだなって、
今はそう思っている ☆

3か月でそんなにスコアってアップするもんなんだ――
でも、たかがTOEICのスコアだろ……
TOEICで人生が変わることってあるの?
その後の人生で、英語と向き合うことは増えたの?

少なくとも英語を触れるきっかけを作ることが出来た。
そして、少しの自信を持つことも出来た。
その自信は、次の行動に繋がることもあった。
結果論だけど、勉強前に比べて選択肢が増えた。
僕の場合だと大学院では海外で実験をする機会にも恵まれたし、
そこで次は会話の必要性を感じてオンライン英会話を学ぶきっかけにもなった。
若い頃からの英語に対する苦手意識を持ったままだと、
決して英会話を始めようなんて思うこともなかっただろう。
それに外資系の会社でエンジニアとして働くということにも繋がらなかったと思う。
今では英語を使うことが僕の人生の中で大切なことの一つになっている 。
だから嫌いというのは自分が思っている以上に曖昧なものなんだな、と気づかされたんだ ☆

それを聞くと一概に否定は出来ないな~
竹さんは、
小さな成功体験は大きな成功体験へ繋がることを経験したんだね !!
TOEICの話に戻るけど、それは誰にでも可能な勉強法なの?
誰でも新しい価値観や世界観は手に入ると思う?

僕は僕が特別だとは思ってはいない。
だから、誰にでも出来ると信じている。
しかし、新しい経験はそれなりの対価から学ぶものが多い。
だから、それなりに時間を使って取り組む必要がある。
そのくらいの熟成期間がなければ苦手の払拭はできないし、
新しい価値観は手に入らない。
一番重要なのはどうして勉強をするのかという気持ちなんだ ☆

なるほど、モチベーションが重要だというのはわかった。
じゃあ、次はどうやってスコアを短期間でアップさせたのか、
その方法を教えてよ !!
※700点取得の画像

まずは試験時間と問題数を知る!!
Table 1 TOEICの基本情報
試験時間 | 各 Part | 問題数 | |||
Listening | 45 or 46分 | 1 | 6 | ||
2 | 25 | ||||
3 | 39 | ||||
4 | 30 | ||||
Reading | 75分 | 5 | 30 | ||
6 | 16 | ||||
7 | Single | 29 | 54 | ||
Double | 10 | ||||
Triple | 15 |

更に注意されたいのは、
リスニングとリーディングパートは、同じ正解数でもリスニングの方が高く得点されるということだ。

つまり、初心者はリスニングで点数を稼いでいくと伸びが早いということがわかる。
だが、基礎力が備わっていることが前提である !!
なぜなら、TOEICの点数の伸ばし方はシンプルなのです。
その理由は次の式からわかります。
基礎力×TOEICの慣れ = スコア・・・(1)
ゼロに何を掛けてもゼロのように、基礎力がないと何度TOEICを解いてもスコアは伸びません。
逆に基礎力がかなり高いと、ちょっとTOEICの問題演習をしただけでもかなりハイスコアを取ることが出来ます。ネイティブスピーカーや帰国子女はこの部類に入ります。
つまり、裏技などもTOEICの慣れの部類に属するので、基礎力がないと発揮されません。
そこでまずは基礎力を身につけましょう ☆

ちなみに、基礎力の基準はどのように考えればいいの?

基準というのはその人の目標よって異なるので一概には言えません。
イメージとしては、自分の目標点数を獲得するための力が基礎力になります。
さらに、自分に不足しているのが基礎力なのか、TOEICの慣れなのかを判別する方法はあります。
まずは時間を無制限にしてTOEICの公式問題集を解いてみてください。
その疑問は(1)式を考えればわかります。
もし本当に基礎力が備わっていれば、それなりの正解数を叩き出すことが出来ます。
そして、そこで間違った問題というのはどれだけ時間をかけてもわからなかった問題ということです。
つまり、文法、単語、発音などの知識が抜けていることを意味しています ☆
勉強時間と方法と学習ノートについて

学習の勉強時間なども意識した方がいいの?
Table 2 スコアと学習時間(hour)の関係
現在\目標のスコア | 350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 | 950 |
250 | 200 | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350 | 225 | 450 | 700 | 950 | 1225 | 1550 | |
450 | 225 | 450 | 700 | 975 | 1300 | ||
550 | 225 | 450 | 725 | 1050 | |||
650 | 225 | 500 | 825 | ||||
750 | 275 | 600 | |||||
850 | 325 |

あくまで参考程度に利用をするなら問題はない。
でも、何を何時間したかとか、
参考書を何周したかというのはそれほど重要じゃないんだ。
それは学習時間や回数を表しても、学習の質を評価するとは限らないからね。
だから意識するのは、
自分が今日何を理解したのか、
そして何が理解できていなかったのかということなんだ。
それを意識するために自分の学習ノートを作ることをお勧めする。
例えば、参考書を2週行ったときに、
わからなかったものや忘れていた文法や単語などがあったとする。
恐らく、3周目をしたときにも忘れてしまっている可能性が高い。
ましてや、本番で見たことはあるのにわからないということになるとかなり悔しい思いをする可能性がある。
そのような状況を回避するために、
僕の場合は毎日記憶に残りやすい青ペンで、
忘れやすい文法や単語をノートに書いて、
寝る前に見返してた。
そして、試験直前にも見返していた。

点数が伸びなかったときのために付け加えて言っておくと、
自分で考えることが一番重要です。
どうやったら点数が上がるのか、
なぜ点数が上がらないのか、
それを見返すのにはログ(記録)を取っておくといいと思います。理系の学生や研究者たちは実験をするときに必ずログを取ります。
データは根拠を示すのには役立ちますからね。
つまりデータに全ての答えが入っている!!
そういった不安材料をデータから見つけて、
1つずつ潰していけばいいと思います。
つまり、こつこつしたトライ&エラーを繰り返すことが出来れば点数は必ず上がる。
所詮、資格なんだから ☆
- 試験の形式を体感する
- 時間内に解くことが出来たか?
- どのくらい集中力が保てたか?
- 基礎力を把握する
- 時間無制限で解いて、どのくらい合っていたか?
- 基礎力の補強は必要か?
優先順位としては基礎力、TOEICの慣れの順番
(※ 順番を間違うと点数は上がりません)
基礎力が必要なら基礎学習から始める。
TOEICの慣れが必要なら模試を解く。
- 単語
- TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
- 文法
- TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
※ 単語学習は音も覚えてください
※参考書は私が使っていたものなので他のものを使っても構いません
- 問題の解き方を学ぶ
- 各パートの攻略
- 公式問題集を使って何度も練習をする
- 本番まで体力を作る
- 道具を使う
- マーク専用ペンシルと消しゴムを使う
ここから一気に点数が伸びます!!
※ しかし基礎力がないと点数は伸びません
- 点数が伸びた場合→TOEICに慣れるを繰り返す!!
- 点数が伸びなかった場合→時間無制限で公式問題集を解いて基礎力check!!
- 基礎力がない場合は、再び基礎力強化を行う
- 基礎力がある場合は、どこで間違えているかを把握
- 苦手Partの強化学習
- 集中力が足りないなら、毎日模試を解く

単語学習の始め方
覚え方としては100単語ごとに区切って見て覚えてください。
※ 勿論、音も覚えてください。
具体的には単語を見て、瞬時にイメージが掴めればそれで充分です。
文章を早く読むコツでも一言一句丁寧に訳すのではなく、イメージで読むからです。
※ 復習のタイミングはエビングハウスの忘却曲線などを参考。
どうしても覚えられない単語は青ペンでノートに書いて毎晩見返してください。

文法学習の始め方
ルールを確実に理解してください。
形容詞を修飾するのは副詞(単語の後ろにlyが着くやつが多い)。There is (単数名詞)、There are (複数名詞)など、1つずつルールを覚えてください。
分からなかったときは調べて下さい。ネットに分かりやすく書いてあります。二週目以降も間違っていたものはノートに書いて毎晩見返しましょう。どうしても忘れやすいものは試験直前に見返せばいいのです 笑

公式問題集の始め方
一番新しい公式問題集を選びましょう。試験と難易度が一番近いからです。間違えた問題は基礎力がないからなのか、TOEICに慣れていないからなのかを考えましょう。慣れていない人は、慣れるためにどうすればよいのか説を立てて、公式問題集を解いていく中で確かめて行きましょう。
ここから先は、トライ&エラーの作業になります !!

ペンシルシャープとは?
このペンは1.3mmのHBのシャープペンシルです。短時間で効率的にマークすることが出来ます。100問マークしたとき、通常のシャーペンに比べて40秒程度時間を稼ぐことが出来ます。40秒あれば、Part5の問題なら一問解くことが出来ます。また、リスニングの場合には先読みの時間が出来ます。たかが40秒ですが、どうせPart7で時間が足りなくなることは目に見えているのですから、出来る努力は全てやってやりましょう。
消しゴムは小さく、角を使って誤ってマークした部分を短時間で消すことが出来ます。付属でシャー芯も付いてきます。基本的には1つ買えばだいぶ持つので、予備を買う必要はないと思います。
初心者のうちは是が非でも点数が欲しいはずです。あと1問解けていればという悔しい経験をしたくない人はこういう悪あがきもちゃんとやりましょう 笑
(余談、私はTOFLE ITPというものを受験したときにこのペンが大活躍しました。)
Part1は6問あります。写真見て4つ読まれる英文から相応しいものを選ぶ問題です。
解き方は2つあります。
- 合っている選択肢を正確に聞いて選ぶ正攻法
- 他の選択肢の不正解の根拠を見つけて選ぶ消去法
理想はこの両方を使って解くことです。
なので間違っている選択肢はなぜ間違っているのか日々意識して解いてみることが大切です。問題を解くコツとしては写真を見てどんな風に英文が読まれるのか想像して日々学習してください。これもTOEIC慣れの1つです。
問題はそれほど多くのパターンはありません。ほとんどは、Part1の頻出単語と表現の組み合わせです。対策としては色々な公式問題集のPart1をやってみることをお勧めします。
そして重要なのは、復習の際、そこで出てきた全ての選択肢の表現や単語を必ず覚えてください。Part1では、手すり(railing)や影がさす(cast a shadow)など頻出表現です。自分の中でPart1では、これがよく出るというストックを作り、それを知ることで気持ち的なゆとりも出ます。
Part2は25問あります。読まれた文に対する3択の応答問題です。
これも解き方は2つあります。
- 合っている選択肢を正確に聞いて選ぶ正攻法
- 他の選択肢の不正解の根拠を見つけて選ぶ消去法
特に難しい問題などは後者がよく使えます。
問題文は大きく分けて2種類あります。
- 5W1Hで始まるもの
- それ以外のもの
落としてはいけないのは当然前者です。後者は難しめの問題が多いです。
得点しやすいのは前者なので、常に文頭に集中する必要があります。そして重要なのは完璧を目指さない事です。わからない問題が出たら、すぐに切り上げて次の問題の準備をしましょう。
Part3は39問あります。複数人のやり取りが行われて、1つの問題文に対して3つ質問文があります。選択肢は4択です。
Part4は30問あります。1人の方がずっと話します。これも1つの問題文に対して3つ質問文があります。選択肢は4択です。
解き方のコツは先読みです。
事前に質問文と選択肢を先読みしましょう。このとき、ざっくりと何を聞かれているのかを確認しましょう。そしてキーワードを抑えましょう。
基本的に質問文は読まれる問題文に対して時系列順に並んでいます。
なので、読まれている最中に正解がわかったら左手の薬指、中指、人差し指の順で選択肢を抑えましょう。質問文が始まった瞬間に一気にマークをします。
問題文は大きく分けて3種類あります。
- 5W1Hでその場の状況を把握する問題
- 発言内容から、発言者の言葉の意味や意図を読み取る問題
- 図を見て答える問題
1つ目の対策としては、基本問題文で読まれるものが殆どです。難しめの問題には言い換え問題などがありますが見過ごしたと思ったら、すぐに次の選択肢へと目を向けて見ましょう。なのでキーワードとなる単語を予め押さえておき、目を上から下に何度も動かしながら待機します。そして、その単語が読まれた瞬間に、指で押さえて次の選択肢へと目を向けます。
2つ目の対策としては、捨てるという選択を入れておきましょう。この手の問題は基本的に上級者向けです。無理に解こうとすると無駄に時間を使い、先読みが間に合わないことがあります。
3つ目の対策としては、図の選択肢は基本読まれません。それ以外の情報が図に含まれていますので、その単語とそのことに関する準備をしながら待ちましょう。
Part5は30問あります。文法と語彙問題で選択肢は4択です。目標は10分以内に解きましょう。
解き方のコツは選択肢から見て問題タイプを把握する。
後半に行くにつれて問題は難しくなっていきます。選択肢を見ただけではわからない問題なども出てくると思います。そういう問題は全文読む必要があります。しかし、一番重要なのは捨てる勇気です。このセクションは考えてもわからない。事前の知識量で決まる問題が殆どです。
Part6は16問あります。Part5とPart7のシングルパッセージを混ぜた様な問題構成です。選択肢は4択です。目標は16分以内に解きましょう。
解き方のコツは選択肢を見て問題タイプを意識しながら解く。
文章を正確に読んでいく必要があります。速読をしようとして、文章の内容が飛ばないように注意して読みましょう。
特別な対策は必要ないと思います。Part5とPart7の対策をしてけば自然と上がっていくセクションです。
Part7は54問あります。シングルパッセージは29問、ダブルパッセージは10問、トリプルパッセージは15問です。それぞれ29分、10分、15分が目標タイムです。
解き方のコツは選択肢から見てから問題文を読む。
シングルパッセージは後半に行くにつれて問題は難しくなっていきます。なので前半を確実に得点しておきましょう。そして、文挿入問題などは時間がかかるので余裕がないときはあらかじめ捨てるようにしましょう。
ダブルパッセージは前半の2問くらいは1つ目の文章の中に答えがある場合が多いです。3問目は2つ目の文章、4問目、5問目は複合的な組み合わせた情報を使ったタイプが多いです。語彙問題も出るときもありますが、わからないときはすぐに飛ばしましょう。
トリプルパッセージもダブルパッセージと同様の解き方で大丈夫です。
重要なのは捨てるときは捨てるということ、出来ることなら迷わず捨ててください。700点台までは捨てる問題があっても全然大丈夫です。

ここまで熱心に聞いてくれた人ならもうわかるだろう。
結局は自分で判断していかなければいかない。その判断材料や考え方は既に述べてきた。
勉強時間、基礎力、TOEICへの慣れなどね。
何度も言うが、ノートで毎日判断材料を記録することをお勧めする ☆

なるほどね。結局は考えることが重要なんだね
――僕たちはその後、TOEICのことを忘れて再び金沢めぐりをした。
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